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Making of CAR GRAPHIC

動画

2011.10.07

RUF RGT-8(911 V8)走行動画

2011年11月号で特集したRUF RGT-8の動画です。
「ちょっと走行シーンを撮りたいので」とお願いして、
いつもルーフ社がテストしているというコースに連れて行ってもらいました。

ドライバーは現テストドライバーのH.-P.リープ氏、
そしてシュテファン・ローザー氏です。
そういえばリープ氏、Mr.Liebと呼びかけると、
「HPと呼んで」とたいそう呼び名にこだわっておりました。
ドイツ人コーディネーター氏によれば、Liebはドイツ語では、
可愛らしい、とか愛らしい、などという意味になるそうで、
どうやらその語感を気にしているようだ、とのことです。

車はプロトタイプにつき本来のレブリミットである、
9000rpmの手前8000rpmでフューエルカットが入るので、
両ドライバーともうっかり「あれ?そうか」という調子で
リミッターのお世話になっていたり。
それにしてもおふたり、運転が元気良すぎです。
聞けば制限速度は110km/h、車も人通りも滅多にないという環境ですからねえ。

大変大雑把に言ってしまうと、HPは丁寧に操作するタイプで、
ローザーはガツンとブレーキングしてズバっとステアリングを切る、
豪腕タイプの911乗りのように感じられました。
HPは、ニュルブルクリンクで全開ドリフトするローザーの運転は、
いまだに自分には真似できないかも、と感心していました。
天性のコントロール能力があるのだとか、なんとか。
ローザーが好きなコースはもちろんニュルブルクリンク北コースと、
あとはモンツァだそうです。
なぜ911が好きかという理由については、
やはりトランクションとリアのコントロール性と答えていました。
しかしながら滑り過ぎた状態から引き戻すときの操作についてなど、
少々内容が謎な発言もあり、また機会を改めてじっくり聞いてみたいものです。

生で聞いたり、別の車で後ろから追いかけたりすると聞こえる、
透き通った排気音が、録音では拾えないという不思議な現象はなぜなのでしょう…。
そうは言っても、世に多く見られるタイプのV8とは、
根本的に音色が違っていることだけは伝わると思います。
それこそがアロイス・ルーフとポール・フレールのこだわりの証でもあります。
その理由は最新号にて!

ルーフにはレストア工場もあります。

CTR3のカーボンシャシーを製作中。

本社前のロータリーは「ルーフ広場」に改名されたそうです。地元の名士なのですね。

(CGテスト・グループ)

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