2012.02.07
ヴェイロンの計測、生データ
長くCGの特徴であり続けているテストコースでの計測。
誌面では整理された表になっていますが、
今日は計測器“オノビット”からプリントアウトされる“生データ”を、
少し紹介してみたいと思います。
車はブガッティ・ヴェイロンです。
↓クリックすると拡大できます。
薄くて長いロール紙を折り曲げてコピーしているため、
うまく端から端まで写っておりませんが……。
青い矢印の数値が、0-100km/hと0-400m加速タイムです。
誌面では四捨五入されて0-400mは10秒でしたが、正確には9.95秒でした。
0-100km/hも2.67秒……。
その他の数値も観察しますと、
100km/hあたりまで加速Gが1〜1.2Gをキープしていたり、
停止状態からわずか500mの走行距離で約250km/hに到達、
そのまま半ば勢いで280km/h付近まで行ってしまっている事実も確認できます。
※CG内部規則では250km/h以上は計測しないことになっています。
JARI高速周回路の直線部分は1000mを超えていますので、
基本的には計測は0-1000mを目安として、
あとは車速の伸びを見て、適当なタイミングでストップボタンを押す……
というのが典型的な操作になっています。
感覚的な話では、走行距離が1000mを超えたあとは、
220km/hか240km/hで計測を止める例が多いように思いますが(輸入車)、
一部の高性能モデルは、1000mの前に上限の250km/hに達してしまうことがあります。
そのような「内規上0-1000mデータが採れない」という事実は、
CG編集部内では高い加速性能を示すひとつの目安のように捉えられていますが、
そこにヴェイロンはわずか500mで到達してしまいました。
その場にいた記者は皆「うわー、なんだこれー」と、
笑うしかなかったことを覚えています。
(CGテストグループ)